平成 ２年 ６月 定例会┌──────────────────┐│ 第 一 号（六月十一日） │└──────────────────┘ 平 成 二 年
熊本県議会六月
定例会会議録 第一号──────────────────────────平成二年六月十一日（月曜日） ─────────────────── 議事日程 第一号 平成二年六月十一日（月曜日）午前十時開議 第一 議席の一部変更 第二
会議録署名議員の指名 第三 会期の決定 第四
知事提出議案の上程（第一号から第十八号まで） 第五 知事の説明 第六 休会の議決 ───────────────────本日の会議に付した事件 日程第一 議席の一部変更 日程第二
会議録署名議員の指名 日程第三 会期の決定 日程第四
知事提出議案の上程（第一号から第十八号まで） 日程第五 知事の説明 日程第六 休会の議決 ───────○───────出席議員（五十四名） 大仁田 貞 夫 君 高 野 誠 一 君 水 野 秀 昭 君 吉 本 賢 児 君 村 上 寅 美 君 草 村 照 君 鬼 海 洋 一 君 本 田 良 一 君 松 村 昭 君 久 保 立 明 君 福 村 三 男 君 前 田 貞 治 君 池 田 貞 俊 君 小早川 宗一郎 君 岩 下 榮 一 君 前 畑 淳 治 君 野 田 将 晴 君 荒 木 詔 之 君 中 島 絹 子 君 中 島 隆 利 君 島 田 幸 弘 君 島 津 勇 典 君 大 西 靖 一 君 倉 重 剛 君 山 本 靖 君 渡 辺 知 博 君 西 岡 勝 成 君 深 水 吉 彦 君 阿曽田 清 君 三 角 保 之 君 永 田 健 三 君 堀 内 常 人 君 山 本 秀 久 君 八 浪 知 行 君 鏡 昭 二 君 髙 田 昭二郎 君 古 閑 一 夫 君 大 森 豊 君 馬 場 三 則 君 古 閑 三 博 君 平 川 和 人 君 北 里 達之助 君 広 瀬 博 美 君 柴 田 徳 義 君 金 子 康 男 君 米 原 賢 士 君 小 材 学 君 八 木 繁 尚 君 幸 山 繁 信 君 池 田 定 行 君 小 谷 久爾夫 君 水 田 伸 三 君 今 井 洸 君 酒 井 善 為 君欠席議員（なし） ────────────────────説明のため出席した者 知事 細 川 護 熙 君 副知事 山 内 新 君 出納長 伴 正 善 君 総務部長 板 倉 敏 和 君
企画開発部長 飯 原 一 樹 君
福祉生活部長 東 瀬 偉 一 君 衛生部長 星 子 亘 君
環境公害部長 佐 藤 幸 一 君
商工観光労働 部長 東 坂 力 君 農政部長 木 村 剛 勝 君
林務水産部長 木 村 幸次郎 君 土木部長 杉 浦 健 次 君 公営企業 管理者 小 澤 豪 君
教育委員会 委員長 安 永 蕗 子 君 教育長 松 村 敏 人 君
警察本部長 村 井 温 君
人事委員会 委員長 成 瀬 和 敏 君 監査委員 木 原 章 三 君 監査委員 野 口 浩 君 ────────────────────
事務局職員出席者 事務局長 松 見 廣 海
事務局次長 中 島 太 白 議事課長 清 塘 英 之
議事課長補佐 宮 﨑 博 次 主事 小 池 二 郎 ───────○─────── 午前十時二十三分開会 開議
○議長（北里達之助君） おはようございます。 ただいまから平成二年六月
熊本県議会定例会を開会いたします。 これより本日の会議を開きます。 ───────○───────
△諸般の報告
○議長（北里達之助君） まず、閉会中における諸般の報告をいたします。 内容については、議席に配付のとおりであります。 〔諸般の報告は付録に掲載〕 ───────○───────
△
就任あいさつ
○議長（北里達之助君） 次に、去る三月定例会において選任同意になりました監査委員及びさきの人事異動で就任されました部局長からそれぞれあいさつの申し出があっておりますので、この際これを許します。
議会事務局長松見廣海君。 〔
議会事務局長松見廣海君登壇〕
◎
議会事務局長（松見廣海君） 四月一日付、
議会事務局長を拝命いたしました松見でございます。微力ではございますけれども誠心誠意努力いたす所存でございます。諸先生方の御指導、御鞭撻のほどをお願い申し上げます。（拍手）
○議長（北里達之助君）
監査委員野口浩君。 〔
監査委員野口浩君登壇〕
◎監査委員（野口浩君） 去る三月二十九日付で監査委員を拝命いたしました野口浩でございます。精いっぱい職務に精励する所存でございますので、先生方の御指導、御鞭撻のほどよろしくお願いいたします。（拍手）
○議長（北里達之助君）
福祉生活部長東瀬偉一君。 〔
福祉生活部長東瀬偉一君登壇〕
◎
福祉生活部長（東瀬偉一君） 四月一日付で
福祉生活部長を命ぜられました東瀬でございます。微力でございますが誠心誠意努力していきたいと思います。先生方の御指導、御鞭撻をよろしくお願いいたします。（拍手）
○議長（北里達之助君）
林務水産部長木村幸次郎君。 〔
林務水産部長木村幸次郎君登壇〕
◎
林務水産部長（
木村幸次郎君） 四月一日付で
林務水産部長を拝命いたしました
木村幸次郎でございます。もとより微力ではございますが一生懸命努力をしてまいる所存でございますので、御指導、御鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。（拍手）
○議長（北里達之助君）
土木部長杉浦健次君。 〔
土木部長杉浦健次君登壇〕
◎土木部長（杉浦健次君） 四月一日に土木部長を拝命いたしました杉浦でございます。微力ではありますけれども地域のために一生懸命やりたいと思っております。どうぞよろしく御指導いただきますようにお願いいたします。（拍手）
○議長（北里達之助君）
公営企業管理者小澤豪君。 〔
公営企業管理者小澤豪君登壇〕
◎
公営企業管理者（小澤豪君） 四月一日付で
公営企業管理者を命ぜられました小澤でございます。微力ではございますが頑張ります。どうぞよろしくお願いいたします。（拍手）
○議長（北里達之助君）
警察本部長村井温君。 〔
警察本部長村井温君登壇〕
◎
警察本部長（村井温君） 四月三日付をもちまして
警察本部長を命ぜられました村井でございます。微力ではございますが全力を尽くす所存でございますので、どうぞよろしくお願いいたします。（拍手） ───────○───────
△前議長及び前副議長に対する
感謝状並びに記念品の伝達
○議長（北里達之助君） 次に、去る三月二十九日退任されました前
議長金子康男君及び前副
議長大森豊君に対し、今般、
全国都道府県議会議長会から感謝状、九州各
県議会議長会から記念品の贈呈があっておりますので、この際伝達いたします。 金子康男君、大森豊君は演壇の前に出ていただきます。 〔金子康男君、大森豊君演壇前に出る〕 〔金子康男君登壇〕
○議長（北里達之助君） 感 謝 状 金 子 康 男 殿 あなたは
熊本県議会議長の要職につかれこの間地方自治の振興に尽くされるとともに本会の発展に大きく貢献されました その功績はまことに顕著でありますのでここに深甚なる謝意を表します 平成二年三月二十九日
全国都道府県議会議長会 〔感謝状及び
記念品伝達〕 〔拍手〕 ────────────────── 〔大森豊君登壇〕
○議長（北里達之助君） 感 謝 状 大 森 豊 殿 あなたは
熊本県議会副議長の要職につかれこの間地方自治の振興に尽くされるとともに本会の発展に大きく貢献されました その功績はまことに顕著でありますのでここに深甚なる謝意を表します 平成二年三月二十九日
全国都道府県議会議長会 〔感謝状及び
記念品伝達〕 〔拍手〕 ───────○───────
△日程第一 議席の一部変更の件
○議長（北里達之助君） 次に、日程に従いまして、日程第一、議席の一部変更の件を議題といたします。 お諮りいたします。 永田悦雄君の議員辞職に伴い、一部議席が空席となっておりますので、会議規則第四条第三項の規定により、議席の一部を議席に配付の議席表のとおり変更いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長（北里達之助君） 御異議なしと認めます。よって、議席の一部を議席表のとおり変更することに決定いたしました。 〔議席表は巻頭に掲載〕 ───────○───────
△日程第二
会議録署名議員の指名
○議長（北里達之助君） 次に、日程第二、
会議録署名議員の指名を行います。
会議録署名議員は、会議規則第百九条の規定により、古閑一夫君、髙田昭二郎君、水田伸三君、以上三人を指名いたします。 ───────○───────
△日程第三 会期決定の件
○議長（北里達之助君） 次に、日程第三、会期決定の件を議題といたします。 お諮りいたします。
今期定例会の会期は、本日から六月二十七日までの十七日間といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長（北里達之助君） 御異議なしと認めます。よって、会期は十七日間とすることに決定いたしました。 ───────○───────
△日程第四
知事提出議案第一号から第十八号まで
○議長（北里達之助君） 次に、日程第四、
知事提出議案第一号から第十八号までを一括して議題といたします。 議案及び報告事項は、議席に配付のとおりであります。 ──────────────────── 第一号 平成二年度熊本県の
チッソ株式会社に対する
貸付資金特別会計補正予算（第一号） 第二号 専決処分の報告及び承認について 第三号 熊本県税条例の一部を改正する条例の制定について 第四号 熊本県
収入証紙条例の一部を改正する条例の制定について 第五号 市町の境界変更について 第六号 町の境界変更について 第七号
菊池南部消防組合の
公平委員会の事務の委託を受けることについて 第八号 高
遊原南消防組合の
公平委員会の事務の委託を受けることについて 第九号 熊本県
有料道路料金徴収条例の一部を改正する条例の制定について 第十号 熊本県
工場設置奨励条例及び熊本県
税特別措置条例の一部を改正する条例の制定について 第十一号 公有財産の無償貸付けについて 第十二号
工事請負契約の締結について 第十三号
工事請負契約の変更について 第十四号
工事請負契約の変更について 第十五号 委託契約の締結について 第十六号 有料道路「
別府阿蘇道路」の事業変更について 第十七号 熊本県
高等学校定時制及び
通信制課程修学奨励資金貸与条例の一部を改正する条例の制定について 第十八号 専決処分の報告及び承認について 報告第一号 平成元年度熊本県
一般会計繰越明許費繰越計算書の報告について 報告第二号 平成元年度熊本県
港湾整備事業特別会計繰越明許費繰越計算書の報告について 報告第三号 平成元年度熊本県
臨海工業用地造成事業特別会計繰越明許費繰越計算書の報告について 報告第四号 平成元年度熊本県
高度技術研究開発基盤整備事業等特別会計繰越明許費繰越計算書の報告について 報告第五号 平成元年度熊本県一般会計事故繰越し
繰越計算書の報告について 報告第六号 専決処分の報告について ───────○───────
△日程第五 知事の説明
○議長（北里達之助君） 次に、日程第五、ただいま議題といたしました議案に対する知事の説明を求めます。
知事細川護熙君。 〔
知事細川護熙君登壇〕
◎知事（
細川護熙君） 今回の
定例県議会に提出いたしております議案の説明に先立ちまして、最近における幾つかの県政の動きについて御報告を申し上げます。 まず、環境問題についてでございますが、既に御承知のとおり、最近、ＷＨＯ、
世界保健機構、ＩＰＣＣ、気候変動に関する
政府間パネル並びに国の平成元
年度環境白書等において、地球の温暖化、熱帯雨林の減少、砂漠化の進行、あるいは
野生生物種の減少やオゾン層の破壊、酸性雨等が、人類や自然環境に深刻な影響を及ぼしているとの指摘がなされております。 また一方では、私たちの身近な環境においても、地下水汚染や中小河川、湖沼の汚濁、廃棄物をめぐる諸問題、ゴルフ場の
農薬使用等への対応が焦眉の急となってきております。 環境問題は、いずれも人間の活動が環境に対し、過度の負担をかけ、自然の循環と生態系の微妙なバランスを乱すことによって生じるものでありまして、これからの環境に対する諸施策は、個別の問題に対症療法的に対応するのではなく、総合的、体系的に実施していくことが何よりも必要であると考えております。 そこで、本年四月には公害部を
環境公害部へ改編し、より総合的に環境行政に取り組む体制の整備を図りますとともに、これらの施策を推進していく上での基本的な規範となる
環境基本条例（仮称）でございますが、その制定について検討を進めているところでございまして、有識者の意見等も聞きながら、年内のできるだけ早い時期に県議会に御提案いたしたいと考えております。 また、あわせて、
地下水質保全要綱の条例化、
希少野生動植物保護条例の検討も進めているところでございまして、今後とも環境保全に向けた足元からの取り組みを一層強化していくことに努めてまいりたいと考えております。 次に、
熊本国際エアカーゴ基地構想の推進についてでございますが、
エアカーゴ、いわゆる航空貨物の取り扱いは近年急増し、特に
国際航空貨物の
取り扱い状況は、ここ十年で二・九倍に達するなど、今後も増加の一途をたどるものと見込まれております。 しかしながら、その
取り扱い状況につきましては、首都圏の成田空港と羽田空港に八六％が集中しておりまして、特に成田への
国際航空貨物の一極集中が
対外貿易摩擦の大きな要因としてさきの日米構造
協議にも取り上げられましたため、国におきましては、我が国の輸入拡大を促進するための対策として、
主要地方空港の国際輸送への
活用等種種の空港整備につきまして検討がなされ始めているところでございます。 このため、県といたしましても、国の方針等も踏まえながら、熊本空港の
国際エアカーゴ基地構想を推進することとし、当面の取り組みとして、
熊本国際エアカーゴ基地を中核とする空港周辺の
施設整備構想を策定いたしますとともに、
熊本空港滑走路の拡充を第六次空港整備五カ年計画に盛り込むよう
関係機関等に働きかけてまいりたいと考えておりますので、県議会の格別の御支援をお願い申し上げる次第でございます。 次に、商業関係につきましては、先月末から大
規模小売店舗法の
運用適正化が実施に移されておりますが、御承知のとおり、この問題は日米構造
協議の中で解決すべき問題の一つとして取り上げられ、
消費者利益、
中小小売商業の地域経済への貢献、国際協調の観点から、今回の
運用適正化が取りまとめられたものでございまして、その内容は、
出店調整処理期間の短縮、
輸入品売り場に係る特別措置、
地方公共団体の独自規制の見直し等でございます。また、今後も
出店調整処理期間の短縮化、特定地域の設定等のための法改正が予定されているところでございます。 このため、現在国におきましては、街づくりの視点に立った
既存商店街のリフレッシュ、
商業施設整備と公共事業の一体的推進、あるいは個々の商店に対する
金融支援等、相当思い切った対策が検討されているようでございます。 県といたしましても、このような国の対策を踏まえつつ、
中小商業者の方々の地域経済への貢献を考慮し、基本的には、大型店と中小商店とのバランスのとれた
商業振興策が街づくりの観点からも必要であるとの観点に立って、さきに設置した
中小商業活性化基金の活用等、今後ともでき得る限りの支援策を検討してまいりたいと考えております。 次に、
天草海洋リゾート基地建設構想の推進についてでありますが、本構想につきましては、いわゆる
リゾート法に基づき、本年三月三十日、国に対しまして基本構想の承認申請を行っておりまして、近々関係省庁間の
協議を終え、承認されるものと期待しているところでございます。 県といたしましては、この承認を受けまして、まず本
リゾート構想の内容を広く県民各位に知っていただくための施策を実施してまいりますほか、行政並びに民間一体となった組織づくりを行いまして、本構想の実現に努めてまいりたいと考えております。 特に、魅力のある数多くの集客施設をできるだけ早く整備するため、
事業主体予定者への積極的な働きかけを行いますとともに、地域経済の活性化のため、地域の農協、漁協、企業、
金融機関等が
リゾート産業に積極的に参画あるいは連携ができますよう支援をしてまいりたいと考えております。 また、阿蘇地域では、このたび地域の総意のもとに県も参加して
阿蘇環境デザインセンターが設立されましたが、阿蘇の恵まれた環境を最大限に生かして、まさにモデルとなるような
地域づくり、
環境づくりを進めていく機関として、全国的にも極めてユニークな取り組みと考えておりますので、県といたしましても強力に支援をしてまいりたいと考えております。 次に、昨年七月に四年ぶりの噴火をいたしました阿蘇中岳につきましては、ことしに入って一時小康状態を保っておりましたものの、去る四月二十日、大きな噴火を起こすなど依然として活発な活動を続けておりまして、農作物等に対する被害も多額に上っております。長期にわたって被害をこうむっておられる地元の方々に対しましては心からお見舞いを申し上げますとともに、
降灰被害対策につきましては、引き続きでき得る限りの措置を講じてまいることといたしております。 次に、県政の重要課題であります
水俣病対策につきましては、かねてから県議会の御理解、御支援を賜っておりまして、改めて感謝を申し上げる次第でございますが、このうち認定業務につきましては、関係者の御努力により一応のめどが立ってきたところで、今年度からは未検診死亡者等特別な事情にある方々に対しまして具体策を講ずるなど、引き続き処分の促進を図ってまいりたいと考えております。 また、「水俣・
芦北地域振興計画」の
主要プロジェクトであります
水俣湾埋立地と
周辺地域開発整備具体化構想につきましても、平成四年度の環境に関する
行動プログラムの推進を図るため、本日副知事を委員長とする
準備委員会を発足させるなど事業の進捗を図っているところでございまして、引き続き本構想の推進に努めてまいりたいと考えております。 次に、今回の定例会に提案いたしております補正予算についてでございますが、今回の補正予算は、本年度当初予算を年間予算として編成いたしましたことから、時期的に今回措置する必要がございます
チッソ株式会社に対する県債発行による貸し付け並びに今回の貸し付けに伴う利子の支払いに要する経費のみを計上いたしております。
チッソ株式会社に対する貸付金につきましては、去る五月二十四日の金融支援
協議会におきまして、同社の平成元年度の決算状況を勘案すると、元年度を通じて十六億円の融資が必要である旨の結論が出されたところでございます。
チッソ株式会社に対する融資額の累計は、今回の分を加えますと四百八十二億七百万円となりますが、現在の同社の経営状況を考慮いたしますと、水俣病患者に対する補償金の支払いに支障が生じないようにし、あわせて
地域経済社会の安定に資するためには、県債発行はやむを得ないものと考え、これに要する経費を補正予算に計上いたしました。 チッソの元年度決算では、経常利益が過去最高であった前年度を十五億円余り下回ったものの、七十二億円余を計上いたしております。しかしながら、同社の経営状況は、
水俣病補償関係等の特別損失が大きく、累積赤字は年々増加し一千百六十四億円余に達するなど、依然として厳しい状況に置かれております。 このため、
チッソ株式会社に対しましては、なお一層の経営努力による収益の拡大とあわせて地域の雇用確保を、国に対しましては、同社に対する指導並びに援助を強く要請しているところでございます。 なお、県債発行は、六十二年十二月の
水俣病関係閣僚会議の申し合わせにより、二年度
補償金支払い分まで発行されることとされており、三年度以降の問題につきましては今年度中に関係省庁の間で検討されることとされておりますが、本県といたしましては、県議会の御意見を承りながら慎重に検討してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願い申し上げる次第でございます。 以上、今回提案いたしております
補正予算総額は十六億七千七百三十九万円で、これを現計予算と合算いたしますと六千六百五十五億五千百六十四万二千円と相なるわけでございます。 このほか、今定例会には、熊本県税条例の一部を改正する
条例等各種条例案件、
事件議決案件並びに
知事専決処分の報告、承認等もあわせて御提案申し上げており、また、今会期中に人事案件を追加提案申し上げる予定でございますので、これらの議案につきまして、よろしく御審議の上適当な御議決をいただきますようお願いを申し上げます。 なお、最後になりましたが、先刻御承知のように、社会福祉法人熊本県社会福祉事業団のりんどう荘、くすのき園での不祥事や、また阿蘇畜産農業協同組合の補助金をめぐる問題など、いずれも県民の信頼を著しく損なうような不祥事が発生いたし、まことに残念なことと思っております。 県といたしましても、さらに調査し、引き続き事実の把握に努めますとともに、これまでの指導のあり方も再検討するなど適切な対応に努め、県民の信頼回復を図ってまいりたいと考えておりますこともあわせて御報告申し上げまして、私の説明を終わらせていただきます。（拍手） ───────○───────
△日程第六 休会の件
○議長（北里達之助君） 次に、日程第六、休会の件を議題といたします。 お諮りいたします。 明十二日から十四日まで議案調査のため休会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長（北里達之助君） 御異議なしと認めます。よって、明十二日から十四日まで休会することに決定いたしました。 ───────○───────
○議長（北里達之助君） 以上で本日の日程は全部終了いたしました。 明十二日から十四日までは休会でありますので、会議は来る十五日午前十時から開きます。 日程は、議席に配付の議事日程第二号のとおりといたします。 本日は、これをもって散会いたします。 午前十時四十六分散会...